25.4.21

アルバム『later』より2曲、フル視聴解禁

アルバム『later』より、リードシングル的な2曲をフル視聴できるよう公開いたしました。以下のSoundcloudでお聴きいただくことができます。

「Merei-träu(メライトロイ)」はシューマンの「トロイメライ」を一旦解体し、再構築したピアノソロ作品です。実は前任校の和声の授業で学生に課題として行わせた内容をヒントにしたもので、自分もその課題をやってみたら作品そのものが出来上がってしまった・・・という経緯があります。

ちなみに題材となっているシューマンは、学生時代はそこまで思い入れのある作曲家ではなかったのですが(高校時代『アベッグ変奏曲』は楽しく弾いたものでしたが)、楽曲分析の授業でロマン派の作品を取り上げることになった際、改めてその魅力に惹かれたのでした。作品の所々で現れる「謎」のようなポッカリとした穴に足元すくわれる感覚がいいなと思います。

「Performance studies 6」はアルバムを締めくくる大切な一曲です。「対位法による任意の音楽の楽譜を選びなさい。任意の内声部のみ1小節遅れて演奏しなさい」というインストラクションを愚直に実行しているのですが、奏者の格闘とは裏腹に、儚い夢のような音の断片が漂います。このトラックに限らず「Performance studies」シリーズは、演奏した本人でさえも音源をなかなか個々のテイクを識別できず、ミックス・マスタリング作業の際に非常に苦労した思い出があります。

いずれの二曲も、録音ならではのピアノの音の響きにこだわりました。倍音の広がりや、奏者の逡巡まで聞こえるような音の佇まいを是非お楽しみいただけたらと思います。

24.3.21

アルバム『later』販売から半年を迎えて

アルバム『later』を世に出してから、ちょうど半年が経ちました。作品として形にできたよろこびと同時に、作品を通じて多くの方とつながり世界が拡がるのを実感できた半年でした。

一枚のアルバムを制作するために、多くの方々のお力をお借りいたしました。関わってくださった方々に改めて感謝申し上げます。それと同時に、アルバムを手に取り聴いてくださった方々、感想をお寄せくださったり、作家本人も思ってもみなかったような展開を示唆してくださった方々に、心より感謝申し上げます。

『later』の世界を確立させつつ——このアルバム自体世界に対する大切な名刺、というような位置付けではあるのですが——飯嶋桃代さんの展示に音楽を制作したり、文章を綴ったり、と本人なりに創作の層を重ねてきた一年でした。新たな展開を見据えつつ、昨年末のオンライントークで扱いきれなかった内容でちょっとした企画も考えております。

アルバムはAmazon、ombrophone records ウェブショップ( https://ombrophone.thebase.in/ )、タワーレコード新宿店・渋谷店ニューエイジコーナーなどで販売中です。いずれストリーミングでの販売も・・・とは考えておりますが、いますこしだけ、物質としての手触りや音と言葉の邂逅を楽しんでいただきたく思います。

これまでのアルバムにまつわる様々をまとめました。ご覧いただけましたら幸いです。

18.3.21

色々のご報告

気がつけば三月、かなり春の兆しが感じられるようになりました。

SNSなどでお知らせしていたいくつかを、まとめてご報告させていただきます。 

【1】

飯嶋桃代さんの展示が無事終了いたしました。ご来場頂いたみなさま、気にかけてくださったみなさま、ありがとうございました。

SNSではすでにシェアをしていたのですが、コロナ禍ということで会場の様子をダイジェスト的にまとめた映像が公開されました。私の音楽も一部収められています。よろしければ是非ご覧くださいませ。

https://vimeo.com/515100821


【2】

東京大学出版会から毎月発行されているPR誌『UP』にて、田中純先生が私のアルバム『later』に言及してくださいました。言葉それ自体との出会いはもちろんのこと、作品から作品へとつながるご縁をあらためて嬉しく感じます。

https://twitter.com/tanajun009/status/1369124158290817026?s=20

ペソアの言葉を嚆矢としつつ、様々なテクストをめぐる旅のように読ませていただきました。都心の大規模書店に置いてあるようですので、よろしければお手にとってみてください。私は新宿紀伊国屋書店で手に入れました。

「無の色気 ボウイ論の余白に」田中純

http://www.utp.or.jp/up/

8.2.21

 美術家・飯嶋桃代さんの新作展が、本日2月8日よりギャルリー東京ユマニテにて開催されます。この新作展に、18chの音を制作させていただきました。

飯嶋桃代「Recovery room―ましましいねつるかも」

録音・音響設営は、アルバム『later』でも大変お世話になった中村益久さんです。

上の美術手帖の記事にもあるように、近年疾患や治癒といったテーマで飯嶋さんは制作されています。今回は会場を「病を回復してゆく空間」として制作されているそうです。

「脳痙攣患者の脳波を楽譜に起こす」という作業を行ったのですが、飯嶋さんの最初のイメージから出発しつつ、「脳波を《触る》」ような記譜ができるよう試みました。展示の一部として、観る人の想像力を拡げられるようなものとなれば幸いです。

先日設営に立ち会ってきましたが、ちょっと見たことのない音の配置で、当初予想していた以上にいい響きです!「いわゆるインスタレーション的な」音響ともまた佇まいが異なるかと思います。

是非お立ち寄りくださいませ。


1.1.21

謹賀新年

昨年は、コロナの影響で思ってもみないような変化に見舞われた年でした。日常生活で不安を感じることも少なくなかった中、それでもアルバム『later』を世に出すことができたのは大変嬉しく実り多いことでした。
多くの方のご助力やアドバイスによりアルバムを出すことができたことに改めて感謝を申し上げるとともに、今後さらに創作を発展させていきたいと強く思います。
ombrophone recordsとしても、次なる計画をあたためております。今後とも見守っていただけたら幸いです。

SNS上では既にお知らせしておりますが、ここであらためて。

『intoxicate』に掲載された大西穣さんによるアルバム『later』のレビューが、Mikikiウェブサイトで読めるようになっています。

『ユリイカ』2021年1月号「われ発見せり」に寄稿しています。アルバム制作のことと関連づけつつ、執筆いたしました。

28.12.20

大東京オルタナティブ・アートブックフェア2020ショッピングチャンネル 出演決定

直前の告知となってしまいましたが、明日 ombrophone records メンバーとしてオンライン・イベントに参加します。アルバム『later』 のデザインを全面的に手掛けてくださった宇平剛史さんも急遽参加が決定いたしました!


大東京オルタナティブ・アートブックフェア2020ショッピングチャンネル
・放送日時=2020年12月29日(火)13:00開始 17:00終了
・出演者・番組表等詳細情報  https://note.com/kus/n/n72e611bbd5d8
・ライブ配信をYouTubeで視聴する  https://youtu.be/eqcnRbeV6Es
・ショッピングサイトで買い物する  https://gtaabf.thebase.in
・主催=大きな東京の小さなアートブックフェア実行委員会


ombrophone records ライブ配信出演は、15:50~16:20です。幅広く活躍されている宇平さんのお話を伺えるのを大変楽しみにしております。先日のオンラインショップトーク&ライブよりも若干カジュアルにできたらと思っております。是非上記YouTube URLよりアクセスしてくださいませ。

19.12.20

『intoxicate』に掲載されました

 12/10発行のタワーレコード『intoxicate』に、アルバム "later" の紹介が掲載されました。




執筆してくださったのは、『ジョン・ケージ 作曲家の告白』の翻訳などでもご活躍されている批評家・大西穣さんです。

作家自身の思いもよらぬ地平まで拓いてくださった言葉、大変嬉しく思います。

タワーレコードの店舗をはじめ、Nadiff等のショップやBunkamuraをはじめとするアートスペースで配布されています。お近くにお立ちよりの際は是非ご覧ください!